2019年 7月のサロン多摩手箱

2019年7月28日開催

old? boys Beを合言葉に

7月28日(日)。第2回目が開催されました。
今回はトミー成富氏の「私の母国は台湾?」のお話です。
2回目と、あって参加者も11名と増え、
和気あいあいとした雰囲気の中で 大いに盛り上がりました。

  • トミーさんはお父上が台湾で仕事をされていたことから台湾で生まれ、
    終戦とともに日本へ引き揚げ船で帰って来ました。
    幼い頃の想い出、そして当時の台湾とその歴史、
    ご自分にとっての戦争体験などをこと細かく語ってくださいました。

  • 台湾の歴史:

    1871年
    明治政府は「台湾とはどこの国なのか」と疑問を投げかけたところ、フランスからの雇われ法律家ボアソナードは「台湾は無主の国である」と、答えたとか‥‥。
    1894年 日清戦争
    下関条約で李鴻章が台湾を日本に割譲
    1895年から 1945年 日本統治
    ~この間、日本は帝国大学を設置、教育機関を設け、水利事業を起こし、鉄道と郵便の制度を設けた。文明を起こすとは、電気、上下水道、道路、港湾、治水、住宅、医療、命の安全、その総和が国家である。トミー氏の父上もその一環を担っていたそうです。
    1945年 敗戦により日本は統治権を放棄
    トミー氏一家も帰国。
    1949年
    蒋介石が中国共産党に追われ、台湾に中華民国を持ち込む。
    1972年
    日中国交正常化により、形式上日本は台湾と断交

    現在の台湾:

    経済成長 外貨準備高 6位 / 日本人の海外旅行者数 No.1 / 人口 2,300万人

    写真右:トミー氏の愛読書「台湾を愛した日本人~土木技師・八田與一の生涯」(古川勝三・著)
    「日本は台湾に何をしたのか? 決して侵略だけではない。日本人に知ってほしい台湾の歴史が盛りだくさんに描かれています」とトミー氏。

  • 北海道大学のクラーク先生がおっしゃった「boys be ambitious」。 Boy の前にちょこっと old なんて形容詞がついちゃうお年頃だけど、Ambitious=大志までは抱かなくてもいいけれど、be=行動しよう! そんな趣旨で始まった多摩手箱サロン。

  • 今回は参加者も増え、和気あいあいとした雰囲気の中で繰り広げられました。 講演がおわると、ディスカッションとなり「どんな話がききたいか」と、話は弾み、次回は「私たちが住んでいる多摩区の歴史と戦時中の話」を多摩区枡形に長く住まわれている野村修平さんにお願いすることになりました。